AGC 回路について
AGCは、すべて3SK73の第2ゲートにかけています。AGCをかけるステージは、RF(144MHz ) 1段、1st IF(50MHz) 2段、2nd IF(9MHz) 2段の合計5段です。

AGCをかけているRFおよびIF AMPは、一般的な回路なので特徴的な部分はありませんが、この回路は、第1ゲートを0電位で使用しています。
だいたい、AGC電圧4Vぐらいでゲインが飽和するようですので、AGC電圧は、4V~0Vまで変化させています。
ただ、3SK73のデータシートによると第1ゲートを0.5V~1V程度の正電位で使用するとさらにAGCの可変範囲を広げられるようです。
さらに第1ゲートを正電位で使用するとAGC電圧に対するアドミタンス変化のリニアリティーが改善されるようです。
この辺のところは、実際にAGC特性にどう影響するのか、いずれ実験してみたいと思っています。

AGCをかけているIFアンプは、基本的に下記のような回路構成のものを5段使っています。
なお、第2ゲートのフェライトビーズFB101は、3SK73の発振止めです。第2ゲートの足にビーズを通して実装しています。
それから、Vdd電圧は、7Vとしています。デュアルゲートMOSのドレーンソース間の飽和電圧は、5Vぐらいあります。そのため、Vddをこんな中途半端な電圧としています。
なお、Vddを12Vなどとすると、今度はドレイン損失が大きくなり、ディレーティングを考えると熱の点で厳しくなってきます。