94MHz局発のスプリアス改善

局発は、3rd オーバートーンで47MHzを発振させてから、2逓倍して94MHzとしていますが、このリグの製作で最も、てこずったのが、意外にも局発のスプリアスの問題でした。
受信時にダイアルを回すと一定の周波数間隔でギュルギュルというノイズ音が聞こえます。音の感じは、LCDのノイズに似ていますが、LCDに手を近づけてもノイズが変わりません。
また、アンテナの代わりにダミーロードを繋ぐと、どういう訳かノイズが無くなります。

いろいろ、原因を調べた結果、局発のスプリアスであることが分かりました。
ダミーロードでノイズが聞こえなくなる理由は、良くわかりませんが、そもそもミキサーとは、乗算器でもあるわけですから信号入力が無ければ、たとえ局発にスプリアスがあっても、出力はゼロという事なのかな、と思っています。

さて、そのスプリアスの原因ですが、2逓倍段のオーバードライブによることが分かりました。
逓倍は、わざと歪ませて高調波を取り出すものなので、その歪ませ方については、無頓着でしたが、やはりベストな歪ませ方というものがあるようです。Hi
逓倍段のバイアスと入力のカップリングコンデンサ Cin の値をカット&トライして、漸くノイズを押さえ込むことが出来ました。

このあたり、スペアナがあればもっと早く原因究明と対策が行えたと思いますが、スペアナなどとても高価で手が出ません。
40MHzのオシロのみで、勘を頼りにやりましたのでこの問題の解決に大変時間が掛かってしまいました。

局発と逓倍段