フロントエンド設計

アマチュアバンド近傍の短波放送など近接妨害波の影響で混変調を起こさないようにするためには、アンテナ直後の入力トップでBPFにより、近接妨害波を出来るだけ減衰させ、かつRFアンプやその後に続くミキサーにダイナミックレンジの大きい回路を使用し、大入力の近接妨害波に対しても回路が飽和しないようにする必要があります。

BPFは、Qが高いほど良い訳ですが、Qの大きなものはコイルやコンデンサの値が大きくなってしまいますので、本機では、QL10のBPFを入力トップおよびRFアンプの出力部(ミキサー直前部)に挿入しています。

RFアンプには、2SK125をパラに接続したゲート接地アンプ(GGアンプ)を使用しています。
GGアンプのゲインは、あまり大きく有りませんが、ダイナミックレンジは大きく取れます。

以下に本機のフロントエンド部のブロック図を示します。





実際に本機を使用してフロントエンド部の性能を確認したところ、ナローフィルタによるノイズ低減効果も相まって、非常にクリアーな受信が出来、とれも驚いています。
( 正直、最初は受信音が静かなので感度が悪いのかと心配したぐらいでしたが、メーカー製のリグと比較しても感度は悪くなく、S/Nの良い受信が出来ています。 )