クワッドミキサー
若干の変換ゲインが期待でき、かつダイナミックレンジも比較的大きくとれるアクティブクワッドミキサーを使用しています。
使用する2SK125 は、出来るだけIdssのそろったものを使用します。
私は、30個の2SK125からIdssの選別を行い、±0.5mA以内のものを選びました。
Local 信号は、+10dBmを入力しています。
変換ゲインは、+1dB程度となりました。
ゲインとしては僅かですが、例えば同じく高ダイナミックレンジが得られるダイオードDBMの場合、逆に-6dBほどの損失が有ります。
本機の場合、クリスタルフィルターの損失が-12dBあり、またRFアンプのゲインもあまり大きく取っていませんので、フロントエンドのゲインを稼ぐ意味からもクワッドミキサーの+1dBは、有利なものです。
ソースに挿入しているボリュームの調整は、Localの漏れが最小になるように2つのボリュームを交互に調整します。
Localのサプレッションは、-40dB程度となりました。
また、Idssがそろっているので、ボリュームはほぼ中点で調整が取れています。
各2SK125には、それぞれ15mA程度のIdが流れています。
トランスは、フェライトビーズFB801によじった3本のφ0.26 UEW を4回巻きします。(トリファイラ巻き)