回路の概要

CQ出版社 山村英穂さん著「トロイダル・コア活用百科」で紹介されている4ポート・ハイブリッドを使用して電力の分配と合成を行っています。
各パワーアンプユニットには、このホームページで紹介している10Wパワーブースタの回路を流用しました。
製作時の留意点などは、このホームページの7MHz10Wブースタの項をご覧ください。
同じ基板を4台製作する必要があり、少々骨が折れますが、考え方によっては、同じ工程の繰り返しなので流れ作業的に出来る分、かえって楽かもしれませんHi
本機は、たかだか40Wの出力を得るために大層な回路構成となっていますが、以下のようなメリットもあります。

1)安価なトランジスタで構成できる。
2)LPFは、通過電力10Wに耐えるものでよく、高耐圧のコンデンサが不要。
3)各パワーユニットは、10W出力なので設計のシビアな部分が無く、異常発振などのトラブルを起こしにくい。


しかし、1)について、本機ではトロイダルコアをふんだんに使用しましたので、コストメリットは相殺されてしまいましたHi

このブースタは、全く無調整で40Wの出力が出せます。また、パワーユニットが1台故障したとしても、そのまま運転が可能です。(出力は、半分くらいになります。)

この製作を通じて、電力の分配と合成というものを実感でき、大変良い経験となりました。