VXO部

VXOは、バリキャップを使用し、D/Aコンバータからの制御電圧で周波数を可変させます。
PLLの10KHzステップ間を可変させるだけですから、VXOの可変範囲も10KHzでよいのでバリキャップを使用してもほとんど周波数の安定度には影響しません。
発振部は、無調整発振回路で、クリスタルは、手持ちのジャンク品を使用しました。
VXO部の回路図を下記に示します。

VXOコイルは、φ0.14 UEW を使用して空心ベークボビンに巻きました。
空心コイルは、Qが高く異常発振しますので、パラに10kΩを挿入しています。
また、巻き数は、バリキャップへの印加電圧が10Vのときに周波数の可変範囲が10kHzよりちょっとだけ広く(11~12kHz)なるようにカット&トライで決定しました。
VXOの特性をグラフに示します。
なお、グラフは前段のD/Aコンバータのゲインを調整したときのものです。(調整については、D/Aコンバータの項を見てください。)
グラフは、D/Aの入力ステップ値に対してやや非線形になっています。
従って、1ステップあたりの可変量も入力ステップ数によって変わってきますが、その誤差は僅かですので、実際の使用においては全く問題ありません。

VXOの発振出力は、2SK241でバッファリングおよびレベル調整後、副同調でスプリアスを落とし、DBMへ入力します。
DBMへの入力レベルが-10dBmとなるように2SK241のソースの半固定抵抗を調整します。