パターン図

レーザープリンタを使用した熱転写方式によるプリント基板の製作法が上手くいくことが判りましたので、今回は初めてパターン作成ツールPCBEを使用してパターンを作ってみました。



グランドパターンは、高周波回路ですから基本的にベタグランドとしていますが、実はグランドを下記に示す3つのブロックに分けて電源の供給源であるコネクタJの1番ピンで一点アースにしています。

  * ノイズの多いCPU・DDS・送信部ドライブ/ファイナルのブロック 
  * 音量によっては大電流が流れて他の回路と共通インピーダンスを作るAF増幅のブロック
  * 微弱な信号を扱い、高S/Nが要求される受信部フロントエンドから検波段にかけてのブロック

受信部フロントエンドは、コネクタJから見てもっとも電流の川上(かわかみ)側になるように配置して、S/Nの改善を図っています。



部品実装


パターン図中、L2、L8、L13、D6、D7、D10、および D11 は、穴ピッチが短いので部品を縦に挿入してください。

 D10 と D11(ゲルマニュームダイオード1N60)

 L8 (マイクロインダクタ 39uH)

尚、マイクロインダクタの足はボディーの根元から急に曲げると内部のコイルの線が断線することがあります。写真のようにボディーから1~2mmくらい離れたところから曲げるようにします。



C59はパターン図中には有りません。半田面側に裏付けします。

 裏付けしたC59 (33pF)

X1~X3のボディーは、シールドのため、錫メッキ線でGNDに接続します。

 X1~X3 のボディーは錫メッキ線でグランドへ接続する

コネクタA、GおよびHの線は、最短距離で配線します。もし長く引っ張る必要がある場合は、同軸ケーブル(コネクタA)や2芯シールド線(コネクタG、H)を使用してください。
特にコネクタGおよびHの線はU5,U6,U7に近づけすぎるとジーッというノイズを拾ってしまう場合があります。

L9、L10、L11はフェライトビーズFB101で2SK241のゲートの足に挿入しますので、パターン図には有りません。


 2SK241のゲートに挿入したFB101