Update Sep. 8, 2007

    7MHz CW Output 0.5Watts DDS TRANSCEIVER  "Tiny Tot Tranny"



昨年、発表した"Paddy Fielder 40"をベースに更に部品の削減を図り、小型化した "Tiny Tot Tranny" を製作しました。
アナログデバイセズ社のDDS IC AD9834の使用 はそのまま踏襲し、DIP変換基板は使用せず基板に直に実装しています。
調整箇所も削減し、特別な測定器なしで調整が行えるように改善しました。
でも小さくてもDDSトランシーバです。高安定そしてフルブレークイン!



特長

* VFO に アナログデバイセズ社のDDS IC AD9834 を使用。 

* QRP機には必須のフルブレークイン仕様。

* 周波数チューニングにボリュームを使用。LCDやLEDなどの表示素子が不要なため、省スペースと省電流化を達成。

* 送信部ファイナルには、チップタイプの高速スイッチング用MOS FET 2SK1772 を採用。出力0.5ワット 

* ファイナルのドライブには、標準ロジックIC 74HC04 を使用し、回路を簡素化。

* 受信部ミキサーと検波には、DBM IC SA612 を使用。 AGCはIF2段にかけ、広ダイナミックレンジを実現。

* 単3 アルカリ乾電池 6本使用し、連続12時間以上の送信が可能。 

* 電源ON/OFF時のポップノイズを低減するPOWER ON/OFFミュート機能。


* 特別な測定器なしで調整可能。調整に必要なものは、メーカ製のHFリグ と7メガのアンテナ、 ダミーロード だけです。



仕様

* 送信部 :ファイナル2SK1772  出力0.5 W

* 受信部 :RF増幅無し、IF2段増幅 シングルスーパー。 IF4.19MHz、帯域300Hz 3素子ラダー型クリスタルフィルタ。

* チューニング :7000~7030kHzをボリュームでチューニング。周波数分解能30Hz ( 1024ステップ )

* RIT 機能 ±1.27 kHz ( 分解能 10Hz 256ステップ )

* フルブレークイン動作

* 電 源 :DC 9 V  単3型 アルカリ乾電池 6本 。

* 消費電流:受信時40mA(無信号時)
        送信時210mA(サイドトーン最小時)

* 外形寸法:90(W) X 47(H) X 152(D) mm (突起物含まず)

*その他  :Sメータ 、スピーカ は、無し。(ヘッドフォンまたは外部スピーカが必要。音声出力 100mW at 8 Ω)
       



本機は、Paddy Fielder 40 をベースに製作していますので、ここでは違いのある部分について主に記載します。Paddy Fielder 40 のページも合わせてご覧下さい。


* 回路図

* 写真

* 基板パターン図と部品実装

*送信機系統図


* クリスタルフィルタ

連続送信時の出力変動と電池の放電特性

*IF増幅段とAGC回路

*使用部品について

*調整法

*ソフトウェアのダウンロード 

回路変更情報