7MHz 10W DDS CW トランシーバ


秋月のDDSキットを使用した7MHz 10W CW トランシーバを紹介します。

このホームページで紹介している7MHz 1W QRP CWトランシーバは、感度はかなり良好なのですが、夜の7MHzではアマチュアバンド近傍の短波放送の影響で混変調を起こし、バンド内がワサワサした感じになってしまい、非常に受信しずらくなります。
短波の受信は、単に感度だけではなく、ダイナミックレンジ、IMD特性など総合的に判断する必要があるようです。

そこで、感度よりもダイナミックレンジに重点をおいて設計したCWトランシーバを製作しましたので、ご紹介します。





主な仕様

    ・出力10W A1 7MHz帯

    ・電源: 使用可能電圧範囲11V~15V 消費電流 0.5A(無信号受信時) 2.2A(送信時)

    ・シングルスーパーヘテロダイン IF 4.43MHz

    ・ナローフィルタ
          *4.43MHz7素子ラダー型クリスタルフィルタ -6dB帯域270Hz。サイドの切れはバッチリ!

    ・受信部は、高ダイナミックレンジ設計
          *RFアンプおよびミキサー後のポストアンプに2SK125をパラ接続したゲート接地アンプを使用。
          *ミキサーには2SK125を4個使用したアクティブクワッドミキサーを採用。
    
    ・秋月のDDS キットを使用したDDS VFO を使用。最小周波数可変ステップ10Hz 。高安定度を実現。
    
    ・DDS コントロールはPICマイコンを使用。
          *ソフトウェアーによりRIT機能を実現。
          *LCDによる周波数直読。
          *周波数ラストメモリー機能(POWER ON時に前回のPOWER OFF時の周波数で立ち上がる)

    ・送受信切り替え時のポップ音をほとんど無くしたAFアンプ系。

    ・AFボリュームとサイドトーンボリュームを独立。これは意外に便利です。

    ・セミブレークイン
          *ワンショットマルチICを使用し、正確なセミブレークイン機能を実現。
          *ボリューム調整によりフルブレークイン動作も可能。

    ・ファイナルおよびドライブ段は2SC1945 C級アンプを使用。






            ・内部写真

            ・回路図
                ブロック図
                総合結線図
                PCB-RX
                PCB-TX
                PCB-CPU
                PCB-POWER

            ・回路説明
                受信部フロントエンド
                クワッドミキサー
                AGC設計
                AGC検波回路
                Sメータ回路
                ナロークリスタルフィルタ
                送受ポップ音対策設計
                送受切り替え制御
                DDS/LCD受信妨害ノイズ対策
                CPU仕様
                ファイナル/ドライブ回路